10月7日(土)、第3回研修会「茶の流通を知ろう。静岡掛川茶を巡る旅」と題し、千葉県を飛び出して静岡県掛川市に研修旅行として赴きました。株式会社そふと研究室様の企画・主催協力のもと行われた本旅行には、他支部を含め22名にご参加いただきました。
今回訪れた静岡県掛川市東山地区は、2013年に世界農業遺産に認定された「静岡の茶草場農法」で知られており、ここでつくられたお茶は数々の賞を受賞するほどの銘茶が揃っています。
当日は天候にも恵まれ、雄大な自然と地元の方々によって受け継がれてきたこの地の魅力を存分に堪能する一日となりました。
午前中は粟ヶ岳の山の斜面に描かれた大きな茶文字を中心とした絶景を拝めるビューポイントを経て、東山茶業組合様の荒茶工場を見学させていただきました。はじめに秋冬番茶の摘採を控えた茶畑にご案内いただき、実際に畝間に敷き詰められたふかふかの茶草場のようすを直に感じることができました。その後の荒茶工場見学では、秋冬番茶の荒茶製造工程を丁寧な解説をいただきながらじっくりと拝見させていただきました。
午後は屋外でのランチタイムでお腹を満たした後、東山いっぷく処を経て大塚製茶様におじゃましました。ここでは、茶商の仕事解説から仕上げ工場内の見学、そして実際に販売されているお茶の格付けチェック等を体験しました。4種類の価格の違うお茶を外観・滋味から判断し回答する格付けチェックでは、参加者全員真剣な表情でお茶に向き合っていたようすが印象的でした。また、質疑応答の時間では、参加者から活発な質問が飛び交い皆さんの熱意が伝わってきました。
最後にパワースポットとされる事任八幡宮を参詣し、再び掛川駅に戻り解散となりました。
コロナ過が概ね落ち着いたところで実施された今回の研修旅行でしたが、掛川の自然とお茶愛に溢れた地元の方々と交流できた大満足な一日だったと思います。