6月12日(土)に、日本茶ドキュメンタリー映画『ごちそう茶事。』のプロデューサー、たかつまこと氏をゲストに迎えて映画の裏話やきっかけをお話しいただくトークショーを開催いたしました。
主催千葉県支部をはじめ東日本ブロックなどから多くの方にご参加いただきました。事前に各自映画を視聴し、質問や感想を寄せていただきました。参加者の皆さまからは、お茶愛に溢れる感想をいただき、改めて茶の魅力やそれを伝えるインストラクターとしての仕事についても考えるきっかけとなりました。たかつ氏の軽快でわかりやすいトークを一同楽しみながら、映画にこめた思いを共有することができました。
以下、映画やトークショーに寄せていただいた、参加者さまの感想です。映画にも感激しましたが、お寄せいただいた皆さまの「熱意」にも感動しましたので、無記名にて掲載させていただきます。オンラインですが、「お茶が好き」という気持ちで皆さまと繋がれたような気持ちになった研修会でした。
素晴らしい映画を作られたたかつ氏やスタッフの皆さま、参加された皆さまに改めて感謝申し上げます。
<映画の感想>
・「ごちそう茶事。」拝見しました。
僕自身、お茶にすごい魅力を感じて、現在、大学院で日本茶文化の研究をしています。まだまだ知らないことがあるお茶の世界を古い文献を通してですが、感じています。最近は過去の書物と向き合う日々が多いですが、映画を通して、お茶を淹れている姿・働いている姿を見て、やっぱり今の茶人たちの姿はかっこいいと思いました。僕もああいう風になりたいという気持ちが強くなりました。
改めて、映画を通してですが、茶農家さんの支えとお茶の良さを広げよう・広めようとする人たちがいるからこそ、僕らのお茶を飲む時間が豊かになるのだと感じました。
映画に登場するゆめわかばと蒼風はまだ飲んだことがないので、飲んでみたいです。
映画の中で、「大人が生き生きしている姿を見ると、子供は楽しそうだなと思う」ということを言っていた場面が印象に残りま
した。魅力的な姿ってやっぱり生き生きしていて、楽しそうにしている姿に尽きるんだなと感じました。確かに見ている側・聞いている側の人も楽しくなりますよね。
そして、映画の題名に入っている「。」がすごく好きです!
・「御馳走」の言葉どおり、野山を駆け巡って集めて下さった「お茶にまつわるエピソード」を美味しくいただいたような気持ち
です。「ごちそうさま」と感謝するだけではいけない、自分もお茶に関してもっと何かできるのではと思わされました。
茶業界の課題も取り上げつつも、登場する方々のチャーミングな笑顔に、希望を感じることが出来ました。「待つ時間」の大切
さを強く感じました。今の世の中ではすぐに、誰よりも早く結果を出したがる傾向がありますが、自然はそうはいかない。この
映画では、茶葉が育つ時間をはじめ、蒸したり火入れしたり、萎凋させたり、育種したり、さらに急須で抽出するまで、「待
つ」ことを楽しんでいる方々が魅力的に描かれています。
都会の雑踏とカフェの静寂の対比、農園を吹き渡る風の音(揺れる新芽)と小鳥のさえずり、工場の賑やかな機械音、など、印
象的な「音の世界」を楽しみました。
・ 日本茶インストラクターでも茶業に携わっていないほぼ一般人の感想ですが、うまく「いま」…ここ数年の流れをじょうずに救
い上げているなと感じました。おしゃれなムーブメント、弛まぬ努力でお茶を作り上げる人々…。お茶っていいな…というほの
かに残った想いが、ちょっとしたお茶のスパイスになるというか、お茶を飲むときの満足度が上がった気がします。
数年後にはまた新たな流れが生まれて、新たな「いま」となると思います。またその時に「お茶のいま」を見せていただきたい
ですね。
・ おもしろい映画でした。どの茶畑の風景もとてもきれいで、以前、茶摘みに行ったときのにおいや土を踏んだ感じが思い出さ
れて、また茶摘みに行きたいなあと思いました。
初めにオスカルさんが出てきてちょっとびっくりしました。(オスカルさんが茶の間のお茶に感激して日本茶好きになったこと
がわかってうれしかったです)生産者や喫茶に関係する方々の取り組みや思い入れがよくわかりました。日本茶が以前より売れ
なくなっていて生産や製造に工夫していらっしゃることがよくわかりました。おいしそうなお茶を作っているところがたくさん出て来たので機会があれば買いたい、と思いました。
・シングルオリジンのお茶と合組のお茶の話が出てきましたがもうちょっと突っ込んでもらえたらと思いましたが時間の関係でし
ょうか。
映画は緑茶のことでずっとやっていくのかと思ってみていましたが、映画の最後の方で茶葉を萎凋させた微発酵茶が出てきまし
た。発酵茶が出てくるのならば、最近和紅茶を工夫されている生産者の方が多いと思います。(宮崎茶房さんも釜炒り茶だけで
なく紅茶も作っていらっしゃったので)なんで和紅茶(発酵茶)を取り上げないのかなと思いました。
・クラウドファンディングで費用を集めて制作したのでしょうか、知らなかった残念。
第2部を作る時は協力したいです。
・題字、音楽がとても良かった。お茶と関係ないところをほめてる?いえいえ、関係が薄いところまで細部にわたって組まれてい
る事が素敵でした。
作り手の思い→喫茶の思い 育種の思い→製造者の思い→マリアージュ とバトンが繋がれていくストーリーが良かったです。
ブレケルさんやフローランさんの様に外から眺めて言ってくれる言葉や、それぞれの方が自分の使命や次の世代に引き継いで
いくという思いを語っていて感動的でした
・お茶畑素晴らしい!そして、作り手の皆さんの熱いおもい伝わるドキュメンタリーでした。
お茶好きさん増えるといいですね。
たかつさん、次の構想は?楽しみにしております。
スタッフ、関係者の皆様ありがとうございました。
<トークライブの感想>
◆ 研修会楽しかったです!!
出掛けることも予定もない日々のなかで、今回の企画は大変刺激をいただけました。
まずは、zoom初体験で興奮。
苦手なPC関係操作で、不安が大きかったのですが、丁寧に教えていただき、質問受付や、事前入室など、安心して参加できる仕組みを用意してくださり、ほんとうに感謝しております。
マスク無しで、皆さんとコミュニケーションでき、心の底から嬉しさを感じました。
そして、たかつ氏の柔和なお人柄が伝わる、素晴らしいひと時を、ありがとうございました!
映画と同じく、とても自然に、語られていて、あっという間の一時間でした。
質問を・・・できたら良かったのですが・・事前の質問にたっぷりお答えいただけたので、満足しておりました・・・が、「歩留まり*」はどのようだったかお聞きしたらよかったと後で思いました。
エンドロールに、茶畑に雪が積もっている映像があって、たくさんの時間をかけて撮影されたのだと分かりました。泣く泣く削った映像もあったのではと思ったのです。
感動が鮮明なうちに「鮮度感」たっぷりに感想をお届けしようと、まとまりませんが、メールいたします。
西川支部長をはじめ、皆様に大変お世話になり、ほんとうにありがとうございました。
*追記 今回の映画は全撮影時間の内、何%位を使ったのかという意味です。もちろん、詳細なパーセンテージを知りたい訳ではなく、削ってしまったけれど、実はこんな映像も撮影したのです…といった裏話に繋がったら面白そうと思っての質問です。
先程が書かせていただいたように、雪景色の茶畑映像がとても印象深くて、実際出かけてみないと撮れない風景だと感じました。このように、映画では出てこないけれど、凄い風景、場面もたくさんあるのでは…と思いまして。
◆ 本日のトークライブ有意義でした。楽しかったです、ありがとうございます。
質問にも丁寧に答えてくださり、映画を見た後と同様にお茶を飲みたい・淹れたいという思いが強くなりました。
僕ら一人一人のお茶ファンがどうお茶の魅力を色んな人に伝えていくのかを改めて考えさせられました。
ただ、好きになってもらうには自分の飲み方や楽しみ方を押し付けないようにしないといけないなと思う一方で、自分なりのこだわりを持ちつつ、お茶の魅力を発信していきたいとも思いました。
お茶を好きになるきっかけ作りをどうしていくのかというのもこれからのお茶の課題なのかなとも感じました。
いつか対面で交流できる日を楽しみにしています。
◆ 本日はお世話になりました。
「ごちそう茶事。」は前々から、拝見したいと思っていましたが鑑賞方法などハードルが高いこともあり、あきらめておりました。適切なお初心者向けのガイド付きで、無事にオンラインで鑑賞できました。
その上、高津さんのお話をお聞きすることができ、お茶への熱い思い、映画製作への過程を深く知ることができました。
何度も、「ごちそう茶事。」を拝見しました。見る度に発見や気づきがありました。
普段見ることの出来ない、お茶作りのライブ映像に感激しました。
実際のお仕事中を撮影されたとのお話になっとくしました。
皆様方のお茶への深い愛情を感じる映像ばかりでした。
美しい茶畑の映像に癒やされました。
存じ上げるお茶のエキスパートの方々に またお会いしたくなりました。
急須の無い家庭、淹れ方を知らない方々に もちろんお茶好の方々にもこの映画を紹介したいと思います。
研修会に参加出来たことは、とても有意義でした。
ありがとうございました。
◆ 先日はとても楽しく充実した講義に参加させていただきありがとうございました。
千葉県支部の役員のみなさんの素晴らしいチームワーク、心が温かくなりました。
高津さんのお話はとてもわかりやすく聞きやすく楽しい!「それ、いただきたいフレーズです」といったものがあったり、ちょっと真意が難しいところは「例えば、、、」と別の事例を出してくれて、腑に落ちるといった具合。
聞き上手、話上手で「話し方教室」もやって欲しいですね^_^。「100分で名著」(NHK)の伊集院光のようだ~。
映画に高津さんの話が加わる事で、グッと映画もお茶の世界も未来が開ける感じがしました。
役員の方もお話されていた様に、研修やイベント、お客様への講義などがコロナでできず、広める喜びなどが体験できずに、
悶々とされている方にはこれからの明るい道が、しばらくご無沙汰の方にはインストラクターをとろうと考えた頃の初心を思
い出させてくれる映画の様に思いました。
みんな繋がってる感、素敵でした
高津さんの「好きのお裾分け」同感で嬉しかったです。
今、シングルオリジンや品種に注目が当たっているので「合組はオートクチュール」なるほどです。