令和4年(2022年)度 第2回支部研修会報告  佐倉同協社ゆかりの地を訪ねて

 去る202273()千葉県佐倉市にて約2年ぶりとなる対面での研修会を本格的に開催致しました。

本年度、第1回研修会にて日本茶アドバイザースクール専任講師佐藤敬子講師より明治時代、千葉県でお茶の栽培・輸出を行っていた佐倉同協社の歴史について講義頂きました。そこで第2回研修会は直接ゆかりの地を訪れるという企画を開催する運びとなりました。


 飯野サンセットヒルズにて、同協社と深いかかわりのあった同協社元社員熊谷様や関係性があった津田仙のご子孫の方からの貴重なお話を聞くことができました。

 そののち、小川園様の茶畑を見学。小川園様では静7132を栽培されていらっしゃいます。こちらは業務用粉末緑茶などとして販売されており、残念ながらリーフでの販売はありませんが、小川園本店・茶純心にてご厚意で静7132のお茶をご提供頂きました。品種香である、桜餅の香りが感じられ、汗だくになっていた参加者の方々の渇きも潤いました。茶畑では佐倉茶の原木が生い茂っており、参加者を驚かせていました。また、やぶきたの茶樹も人の背丈ほど生えていました。

 

 茶畑見学後、順天堂記念館にて現地ボランティアの方の説明を受けました。東京順天堂の創始家佐藤家との繋がりは創始者佐藤尚中の長男佐藤百太郎の経営する佐藤百太郎商店が佐倉茶をニューヨークへ輸出したことによります。




 昼食は天保元年創業「川瀬屋」にて穴子せいろまたは天丼を頂き、体力チャージ。

 午後は佐倉藩を治めていた堀田家の邸宅を見学し、佐倉藩藩士で佐倉同協社を興した倉次亨の面影を感じつつ、武家屋敷、佐倉城址公園も現地ボランティアの方々の説明を受けながら見学を行いました。武家屋敷には茶樹も植えられていました。

 

 夕方に、京成佐倉駅にて解散。丸一日ハードスケジュールではありましたが、千葉県のお茶の歴史を肌で感じられ、当時の佐倉同協社の存在を偲ばせる情景を想像できる大変有意義な一日でした。

 今回、現地ボランティアの手配や、コースセッティングに関して全面的なご協力を頂きました株式会社小川園の小川社長、水村室長、小川園の皆様、並びにご協力くださいました熊谷様、現地ボランティアの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。